コラム
ちょっと一息、肩の力を抜いて見て下さい。
三角窓
△年末雑感
久し振りにやや明るさが感じられる年末である。耐震設計偽造の底知れない不安等あるにしても、全体としてはバブル崩壊後の長いトンネルとは違った気分の人が多くなっているのではないか。毎日のように報道されている異常と思われる犯罪の多発にならされししまった事もあろうが・・・
私事で言えば、3月からスタートした富士山麓を一年で一周するウォークの10回(月)を歩き、後2回で完歩することになったことが大きな自信となり、参加したことによる自然との接触、一緒に歩いた人々との交流を通じての健康的な10ヶ月が大きな明るさとなったような気がする。
富士山麓ウォークは、月一回約10余キロを歩き一年で約140キロをぐるりと回る企画である。何年か実施するというので、たとえ或る月に参加できなくても何年かかければ完歩できるという気楽さが、参加しやすくしている。しかし実際に歩きだすと3ヶ月もするとどうしても行かねばという気持ちになってしまった。
参加者は女性が7割以上で、平均年齢は60余歳であろうか。こういう人々に遅れないようにするためには、普段から足慣らしをしなくてはならない。また一人参加なので行き帰りのバスでの隣席の人との接触、歩きながらの楽しみ方等いつも期待と不安をかかえての参加は、知らず知らずに自分を活性化させた様な気がする。
実際の歩行路は舗装路が多く山道は少ないので土の感触を期待していたわが足には申し訳なかった気もする。また富士の雄姿はあまり見えなかった。しかし樹海の中の道・自衛隊道路等なかなか歩けない道の歩行は貴重な経験ではある。
さて来年は何を梃子にして明るい年としようか・・・
反歌 しがらみに立ち向かう様凛々しくて共感を呼ぶ構造改革
今までの富士の見えざるウォークを補うがごと今日の雄姿は
日差しやや西に傾き長き列富士を仰ぎてススキ野を行く
〇 短歌月記
ロタ島再訪
安全のためと思ひて我慢する丸腰の指示にただ黙々と
白雲は仁王像のごと聳え立つゆったり流る南国の空
各コース海に臨みてプレーする前後ゐるはわがメンバーのみ
炎天に水配りする車来て大きカップに水と氷を
バーベキュウの客に遊び場占拠され屋根に怒れる犬の三匹
美人妻歯欠き破願のマスターについて来し謎問はれ酒汲む
手作りのジャック牌受くマスターの心のこもる木の温とさよ
キャプテンの手配りよろし恒例のロタのゴルフは八年目とふ
(05年12月号 小暮 記)
三角窓
△5年日記
11月ともなるともう年末の風景があちこちに見かけられ、なんとなく慌ただしい日が続く。1日に売り出された年賀郵便がその代表であるが、本屋の店先にも日記帳が一杯並べられ街行く人の気持ちを来年へと向かわせる。
私は21世紀を意義あらしめんと、01年に五年日記をつけ始めた。今年はその日記が終わりになる年なのだ。
元々筆不精の私が日記をつけ始めたのは、全測連の事務局に就職したのがきっかけだった。ここが最後の職場との意識がそんな気持ちにさせたのだと思う。気負わないでということで、普通のノートに書き出した。結果的には1ページづつ毎日つけ、とうとう在職4年間書き続けた。
非常勤で当共済会に勤務することになり、日記も疎かになりがちだったある日、数年日記の有効性を聞かされて、直ぐにこれに飛びついた。3年・10年のもあるが書くボリュームから5年が適当と思った。箱入りでハードカバーの日記帳は手にとると単行本を感じさせ、毎日の記帳に前向きになれる。
あと1月余の5年日記の完成を思いながら過去のページを開く時、充実した気分が湧いてくる。そして新しい5年日記を前にし、夢は広がる年末である。
反歌平凡なわが人生も変化あり5年を見つむ波の様々
びっしりと書き込まれたる5年日記甦り来る小さな自分史
2冊目はいかなる構想盛らんかと新旧並べ楽しむわれは
〇 短歌月記
あけび全国大会−大阪
(大会翌日の吟行会は大鳥・住吉大社、大阪歴史博物館)
機は今だリーチをかける快感が甦りくる老いのマージャン
耳澄まし講評を聞くわが歌の結句の表現もう一工夫をと
先達の熱き思ひを偲びつつ今流れ汲む人ら集ひぬ
塵一つなく清めらるる大社広き境内畏こみ歩く
いや栄え神前に祈るあけび会の源流の息吹肌に感じて
高層のビル並び建ち大阪城小さくなりて秋の陽を受く
采女らの袖翻す光景をはるかに想ふ眼を閉じて
語ること忙しくして詠ふこと思ひ浮かばず大会吟行
(05年11月号 小暮 記)
三角窓
△ホームセキュリティ
先日、知人の紹介で某コンサルタントのホームセキュリティに関する座談会に出席した。過去に泥棒に入られ以後簡便なセキュリティシステムを設置しているが、最近の犯罪多発の社会情勢に不安を感じている私にとっては絶好の機会と期待をして出席した。
座談会の目的は、某システムの販売の参考に資するための意見の聴取であったようだ。約3時間の話し合いで参加者(6人)のホームセキュリティに対する考えが披露され活発な座談会となった。当然の事ながら個人の居住環境や年齢によって意見はかなり違う。しかし現社会情勢はホームセキュリティについて無関心でいられるような状態ではない。加齢とともに何らかの対策を採らねばと考えている私にとって多いに参考となった。
ホームセキュリティと言うと第一に頭に浮かぶのは、「セコム」である。以前は私生活の分野には関係ないと思われていた警備保障の領域が拡大してきて身近なものとなってきたのだ。私の団地にもセコムの表示のある家が多くなった。
もう一つが警報装置を設置して不法者の侵入を自身及び近隣に知らせると同時に犯人を威嚇する方法である。警報装置の設置を表示することでも予防になると言う人もいる。
前者では月々の経費がかかり高齢者にはどうか。かなり安くなった広告を持ってきた人もいたが。一方後者では機器の設置には経費がかかるが月々の経費は殆どかからない。しかし、作動だけだと自身はともかく、近隣の者の対応が余り期待できない。当日のそのシステムの販売ではその辺は呑み込み済みで、万全の機能の発揮を図るために地域全体(自冶会)への導入の呼びかけは如何なものかとの打診があった。それは理想だがとてもとの感覚。
問題はどこまでの安全を幾らで買うかと言う事だろう。社会の状態にも多いに左右される。セコムがセキュリティの代名詞になったのも、高額な機器が売れるのもそれだけ悪い社会になったということだ。セキュリティは「ご近所の底力」で解決するのが一番なのだが。と思いつつ家路についた。
反歌 セコムする表示の増えし団地内秋風そよと枯葉を運ぶ
警報の高く響けど近隣に人影はなし秋の深まる
パトロール募集の書かれし回覧板反応もなく過半を回る
〇 短歌月記
現場見学会−能登
目もあやに赤く聳ゆる鼓門新幹線の乗り入れを待つ
空港へ伸びる道路は緑なす山を拓きて橋架け進む
うなり上げ建設機械は動きゐる鳶の群れの騒ぎゐる下
安全帽かぶりて登る道路橋建設現場に夏の陽まぶし
緑なす樹々に囲まれエコ空港東京便のみ日に二便とふ
「まけなはれ」まず言ってみる売り子との会話楽しむ輪島朝市
朝市に並ぶ品々確かめる地元産とは言ってはいるが
砂浜を舗装路のごとバスは行く千里浜海岸波静かなり
(05年10月号 小暮)
三角窓
△小泉劇場第二幕
暑い最中の衆院選挙は大方の予想を遥かに超えて自民党が大勝し、小選挙区制度の本質を知らされるやら、勝ちすぎの懸念やらの余韻が続いている。そして小泉政権後の政権と郵政民営化の次の政策課題の行方が注目されて政治に対する関心は今迄になく高まっている様だ。
もっとも、次の政策課題が財政再建ー歳出のカットと増税ーと結びつけて増大する社会保障を如何に進めるかが中心であるので、個々人に直接影響する度合いが大きいためもあろう。
景気も踊り場を脱して明るい気配が見えてきたという。確かに株式市場の賑わい、愛・地球博の大盛況等がそれを物語っていると思うが、一方格差社会がはっきりしてきてその影響が過少評価されてるという指摘に十分配慮する必要がある。
格差社会の現象で注目されるのは、犯罪と自殺の増加ではなかろうか。社会の底辺に起因するこれらの現象は治安対策では解決されない。
分かりにくい政治を分かりやすくした選挙、第二幕以降も国民に分かりやすい政治により希望のもてる国にされんことを願うのみである。
反歌 刺客とう戦国まがいの選挙終え様変わりせる政界の地図
祝杯ヲ挙げしその後の暗転を幾人の人覚悟をせしや
武力なき戦いという迫力を見せつけられし自民の内紛
○ 短歌月記
愛・地球博
人気ある館にい並ぶ行列に恐れをなしてわれはへ巡る
とつくにの朝市の様見るごとくパビリオンに入る暑さを避 けて
絶滅のロマンを語るマンモスの遺骸に真向かふ愛・地球博
長久手のゴンドラ五分六百円瀬戸会場へは無料の十分
鼓笛隊トンガリ帽子に赤きシャツ愛嬌振りまきうねりて歩く
モンゴルの塩はいかがとホステスは民族衣装でわれを手招く
着くや直ぐトヨタ館に直行し二時間待ちしと隣席の人
緑なす山を開きて開場の愛・地球博悲しからずや
(05年9月号 小暮)
三角窓
△注目の選挙戦
終戦60年を迎え今年は戦争の回想・反省等の紙面が一層多くなり、中国・韓国の風圧も強くなったりで気の重い8月かとうんざり気味であった。ところが一転、国会の解散、総選挙となり、8月は政治一色の月となってしまった。
郵政民営化の是非が問われる選挙である。積もり積もった改革路線や政治手法の相違からの自民党の内紛が直接の原因であるが、自民・民主両党首が負ければ引退といっている選挙だけに、ニュースから目が離せない。
新聞各紙は小まめに世論調査をやっている。朝日の25日の紙面に解散後三回目の調査結果が発表されている。それによると自民29%・民主13%の支持率である。「まだ決めていない」人が4割というから今後の風向きが気になる。
周辺の気楽な友人のA君は「今まで民主に入れてきたが、今回は絶対自民だ」と気炎をあげていた。政・官・業癒着の構造が非難されて久しく、今までは構造改革の旗手は民主党と思われてきたのに、今回は小泉自民党が改革の主役になっているように感じる。それが友人の言葉から伺えられたが、選挙の結果は果たしてどうなるか・・・
反歌 否決後の厳しき処遇覚悟して反対せしやひぐらしの鳴く
選挙戦激しいほどに楽しめるニュース番組コメンテーターの言
暑さにも負けず走りて連呼する刺客と言われし新人候補
〇短 歌 月 記
八月雑感
薄れゆく戦争の記憶8月にどっと吐き出す忘れまいぞと
大輪の花火のように照明弾仰ぎしことは今に忘れず
神風の吹く日を信じゐたりける十五の心懐かしみゐる
新婚の妻を残して出征の兄の最後を夢む八月
油蝉ミンミン蝉の合唱に暑さいや増す終戦記念日
立秋を過ぎれば暑さも下り坂秋の兆しに耳目をこらす
空襲とダブらせて聞こゆ台風の進路情報深夜のしじまに
わが生の数えきれない分かれ道振り返り見る冷や汗をかき
(05年8月号 小暮)
三角窓
△重苦しい夏
談笑の友人等の顔に一瞬緊張感が走った。地震だ、大きいぞ。一呼吸おいて、大丈夫、大きいけど心配ないと神戸地震の経験者が言った。久し振りに首都圏を襲った震度5の地震の一瞬である。暫く歓談をしてから解散し、地震のことは忘れそれぞれ帰途についた。駅にきたらJR線・私鉄線の混乱状況が電光板に流れていて地震の影響の大きいことに驚いた。
大地震69年周期説が世情を賑わして久しい。しかし大地震は関東でなく神戸・新潟に猛威をふるい、関東周辺はいつ起こっても不思議でないという状況のうえに今でも不安な日を過ごしている。
しかし、最近では地震よりも怖いと言っていいような大規模なテロの恐怖が忍び寄っている。今月7日のロンドンの事件を考えると、次は世界の何処に起こっても不思議でないムードである。イラクでの不透明な戦争が大きく影を落としている。 冷戦が終わったとき、これで世界の平和は続くと思った人は多かったと思う。しかし現実世界は一層複雑な戦争状況である。
更に、常識では考えられない様な犯罪が増えている。複雑社会の反映であろうが、外国人が増えたことが大きな原因であろうことも間違いない。外国観光客を倍増しようとしている政府の方針からは、一層の海外からの人口の移動があることを前提にせざるを得ない。駐車違反等民間に委託出来るものは委託して警察官を治安担当に再配置するとも聞いているが、早く安全社会を実現して欲しいものだ。
昨年の異常な暑さでは地球環境が変わったかと思ったが、今年は台風も今のところ少なく暑さも最近では平年並みなのかも。しかし政治・経済面のニュースは、重苦しい夏に拍車をかけている。
反歌 財政の政治の地震経済も底に蠢く不気味な数字
バブル崩壊後れて迫る構造の体質改革談合の社会
病巣は数限りなし恐るるかタカをくくるか楽天家良し
○短歌月記
房総紀行
声揃へ月の砂漠を口ずさむ砂浜に立つ像に向かひて
素足にて砂浜を歩くさくさくと足裏にやさし海の遠鳴り
頼朝の隠れし洞があるといふただそれだけで島は賑はふ
島通ふ僅か五分の手漕ぐぎ船船賃高騰ドラマの縁か
日蓮の拝みし海は果てしなし水平線は僅か弧を描く
仁右衛門の末裔といふ老紳士庭を案内す威儀を正して
道の駅地元の産物山をなし新鮮さ売る笑顔の売娘
(05年7月号 小暮)
三角窓
△安・近・短・・・ 一人旅の楽しみ
最近、広告につられ一人旅のバスツアーを何回かやってみた。隣席にどんな人が座るかが気になっていたが、年齢等を配慮した席が決められているので心配はなく、自然との接触の楽しみもさることながら、色々な人との会話も楽しめる。長距離運転の面倒になった私にとって、恰好な刺激剤なのでこれからも多いに参加しようと意気込んでいる。
先日のことであるが、「終戦は何処で迎えましたか・・」と隣席の人から聞かれ、話しているうち私の正体は丸裸にされてしまっていた。自分のことを話すのは楽しいのでつい図に乗ってしまったのだ。これではならじと適当な話の合間を逃さず、私も同じ質問をして、遠慮しながら隣人のプロフィールに迫る事が出来た。
正体が分かれば、後は話しやすい。幸い、人の良さそうな人に恵まれ、毎回経験に裏打ちされた自信に満ちた話を聞くことが出来た。それにしても冒頭の質問は、初めての人との会話には実に有効的な質問と思い知らされた。先ず一番気になる年齢が分かること、そして戦争と言う大きな広がりを持った事柄が中心なので、話の発展が多様で話しやすい事だ。今世情を湧かせている靖国問題等にも、有意義な意見が聞けるし、鬱憤を晴らす様な意見も遠慮なく言えるというものだ。この会話の方法を通じてこれからも初めての人との交流を楽しみたいと思っている。
反歌
夫婦連れグループ連れは前の席その他少数後部座席に
釣り糸を垂れてあたりを探るごと隣席の人と言葉を交わす
大魚なり話弾みて意気合いぬ再会を約し足取り軽し
□ ニュースの窓
● 「骨太の方針2005」 閣議決定 (6月21日)
資金や仕事の流れを「官から民」へ「国から地方」へ、「小さくて効率的な 政府」を
● 政府税制調査会 報告書公表 (6月21日)
所得課税の見直しー各種控除の縮小・廃止
〇短歌月記
秋月吟詠の旅
海岸は埋め立てられて遠退きぬ遥か彼方に志賀島・能古島
あけび誌を仲立ちにして心通ふ友との会話尽くることなし
埋もれて千余年を眠りゐし政庁跡地に蝶の舞ひ飛ぶ
道真の不遇の二年あればこそ今に生き継ぐ東風を吹かせて
学びゐるあけび歌会の源の一つを尋ぬ心汲まんと
秋月の風土の醸す気を求め歌友と歩む黒門への道
西公園・大濠公園・大宰府と巡りて秋月師の声かるる
振り返り資料を読みて確かむる秋月吟遊旅の味はひ
( 平成17年6月号 小暮)
三角窓
△水戸黄門の人気テレビのチャンネル権を持つ妻が友達から水戸黄門の面白さを聞いてきて見るようになってから久しい。
悪代官等の御用商人との結託による陰謀、その蔭で平穏な生活を脅かされる領民、そこに登場する全国行脚中の水戸黄門の一行、超人的知恵と能力で陰謀を見破り、その証拠を抑えて、身分を隠したまま公の場で悪を暴露、不埒者と捕らえようとする悪人との8時44分頃からの大立ち回り約2分、もう良いでしょうとの黄門の指示により、印籠を翳しての「この紋所が目に入らんか」との名セリフ、悪人どもの降伏。と言うワンパターンのドラマには、一見馬鹿馬鹿しいような気がするが、長期ドラマとして人気を得ている秘密が沢山あるようだ。
毎日のニュース等で知らされる不正や悪事に、憤りを感じているが一向に良くならないという現状がストレスとなって多くの人達に充満している。このドラマでは現在の類似現象を一発で解決してくれる。これが癒しの良薬となっているのだろう。
ストレス解消法には単純な処方箋が必要だ。このドラマを楽しんでいる人には健全な毎日が約束されているのではないか。
反歌 金力と権力の亡者尽くるなし黄門様に期待さるる世
傷負わず丸く治まる結末を知りつつ何故か画面に惹かるる
悪徳の家老一派を懲らしめて旅立つ黄門笑顔優しき
□ ニュースの窓
● 談合課徴金10%に上げ 改正独禁法が成立
談合排除アメとムチ 自首申告・軽減・再犯・5割増
● 「残業代ゼロ」一般社員も 労働時間重視を転換 厚生労働省方針
働き方のの多様化反映
● 入札、「総合評価式」に第三者機関が審査 見直し案提出 建設業協会
● 2008年 宇宙への旅 旅行会社が販売開始 1人2100万円
高度100キロに25分 日本から7人の応募
● 公共投資削減3%軸 一般歳出も抑制継続 来年度予算編成
○短歌月記
熊野古道を歩く
世界遺産に登録されて活気づく明るき顔の熊野路の人
分かれゆく古道の入り口照らすごと咲く山桜に春の陽やはら
神座ます山の古木は空覆ひ詣づる人の祈りを包む
夫婦杉八百年を生ひたちて古道を挟み根を結ぶとふ
溢れゐる古道の知識あますなく語らんとする声弾ませて
佐太郎の目に映りしは冬の滝歌碑を前にし霞む滝見る
四万歩バス五百キロの古道旅語り部の声春風に聞き
金婚を待たず訪ひ来し記念の地記憶の糸を手繰りつつゆく
(平成17年5月号 小暮)
三角窓
△面白くなるかプロ野球
昨年の球団合併騒動の収束に当たっての合意で今年から実施される、セ・パ両リーグの交流試合が5月6日から実施される。ホーム・ビジターそれぞれで1チーム当たり18試合、合計36試合の勝敗がそのままリーグの成績になる真剣勝負なので面白くなりそうだ。
セ・パ両リーグでは投手が打席に立つか立たないかが大きなルールの違い。巨人のように強力な代打要員がいるチームにとっては、星の稼ぎどころではないか。交流試合の前売り券の売れ行きは好調だとのこと、喜ばしい。
もう一つ、飛ばないボールの採用がある。全球団と言う事ではないが、これも長い期間には色々な変化が現れるであろう。ホームランが少なくなる代わりに、2・3塁打が多くなり、スリリングなゲームが見られるのではないか。先日両方のボールを手にしてみたが、縫い目の高低でピッチャーには可也の研究成果があらわれようし、バッターにとってもなお一層の力が要求されよう。
オリンピックで日本が優勝出来なかったのは、世界の使用球を日本では使用していなかったのが原因の一つだと言う人もいることを考えれば、早く全球団が世界の使用球にするべきと思うが。
その他、ファンサービス・入場者数の実数の公表等、お茶の間ファンには解からない点での変化があるようなので、今後が楽しみだ。
反歌 災害や事故・犯罪に荒れる世を清めてたもれスポーツの力
政・官・財の不正のニュースに腹ふくる下剤の役目スポーツの力
底辺を広げスターを育てまし基盤整備は面白きこと
□ニュースの窓・・・新聞切り抜き帳
● 4月7日(木) 再浮揚の足音 C 地方景 気に格差
・ 住宅地の地価上昇(札幌)と地方都市の下落率拡大(北海道)
・ ニセコスキー場のにぎわい(豪州からの宿泊客5年前140人 今年7千人)
● 4月14日(土) 公共事業改革 無駄な整備から保全へ
全国総合開発計画を廃止し、国土形成計画に改める法案が今国会に提出された。
● 4月9日(土) ゴルフボールの飛距離
米男子トッププロのドライバーの飛距離 ここ10年で25ヤード伸び た その秘密は・・・
〇短歌月記
富士山麓一周ウオーク一年をかけて富士ケ峰一周のプランに魅せらる春を迎へて
秀峰をぐるり巡りて眺めんか七十路坂の記念とならん
富士宮浅間神社に祈願して歩き始めぬ山麓ウオーク
白衣着し富士ケ峰良けれ広ごれる裾野の緑優しく包む
山麓に吸い寄せらるる心地してひたすら歩く富士ケ峰仰ぎ
富士ケ峰の広き裾野に霞立ち世塵を洗ふわが心をも
幾百条岩間を伝ひ流れ落つる白糸の滝に虹のかかれる
初回なる完歩の証をいただきて百四十キロの踏破を誓ふ
(平成17年4月号 小暮)
三角窓
△地震の驚異
昨年の新潟中越地震の被災地はこの冬の豪雪に復興が進まず、いまなお惨状が各所に残っている様が報道されている。また阪神淡路地震から10年目という時期に、外面の復興に取り残された隠れた傷跡が検証され、あらためて大震災の実態を知らされた。
直下型地震150年周期説等、身に迫る地震の驚異が感じられるという時期に、政府・中央防災会議の首都直下型地震の被害想定「死者1万3千人。避難者7百万人。経済損失112兆円。」が発表された。
以前、東海地震の予報がされたときには、伊豆の温泉地の客足が少なくなったという話を聞いた記憶があるが、中央防災会議の発表はどう受け取られているだろうか。単なる予想統計と見ているのだろうか。余りにも桁外れな数字で関心外のこととなっているのだろうか。いや、多発する自然災害の外、それを上回る事故・犯罪等身近な問題が次々に起こり、それに心を奪われてしまっているのかもしれない。確実にやってくるその日と分かっているのに、何もやれない、やらないもどかしさを感じながら・・・
反歌
生きている地球に生きる定めなりくしゃみ一つで吹き飛ばさるる
その時は何処に居るやそれこそが命運分ける儚き定め
地震なき故郷と語りし旧友の顔思い出づ神戸・福岡
□ ニュースの窓・・・新聞きり抜き帳
● 2月23日(水)
開発行政の終幕 全総廃止 ハコモノ偏重を転換
政府は全総の根拠法だった国土総合開発法に代わる「脱開発型」の新法案を今国会に提出の予定。
● 3月12日(土)
都会に住みながら 地方の暮らし楽しむ100万人
「大量定年」控え増加も 」 (国交省調査)
● 3月20日
2030年までの日本経済の将来像「日本21世紀ビジョン」の素案まとまる・・・「文化創造国家」、「時持ち」、「豊かな公・小さな官」
○短歌月記
河津桜
伊豆の海よぎる陽まぶし眠りいし浜の装いかすか春めく
さきがけて春を招くか河津桜観光客の明るき笑顔
青空に満開の花見上ぐれば目白の数羽枝を揺るがす
満開の花を映して河津川澄みし流れに小鳥の遊ぶ
一面に咲く菜の花に競うごと濃き紅の河津桜は
紅の花のトンネル香に満ちて人を酔はしむ河津川堤
みいる癒しの精気吸ひこまん満開の花にそっと顔寄す
伊豆の山弧を描きつつ馳せ上る河津ループ橋に春の陽まぶし
(平成17年3月号 小暮)
三角窓
△ドライブ考
●故郷からの帰りには道の駅での買い物が楽しみだ。
道の駅が出来た当初には、道路建設全体が悪者視されていたこともあり、無駄遣いの最たるもののごとく言われた事もあったが、最近はそのような批判は聞かない。道の駅は数も増えて、今では地元の生産者や消費者にも評判が良い様だ。観光バスの駐車するところもあり、憩いの場所としても又地域振興にも貢献している。この様な道の駅はゆったりしたドライブを楽しむためにもおおいに充実してもらいたいものだ。
●ゴルフ場への行き来に高速道路を利用することが多いが、SAのガソリンスタンドの石油の値段はいつも不思議に思う。
昨年の秋頃だったろうか、石油の値段が上がりつつあったとき、近くのガソリンスタンドよりいつも高いと思っていたSAでの値段がリッター5円も安い。道路公団や関連会社に対する批判がたかまってきたことによる効果かと思ったが、店員に聞けばどうやら値段の設定は月の初めに決めた値段をその月は変えないと言う方法は変わっていないらしい。
今の値下がりのときはどうかと見守っているが、今度は逆の現象がまだ続いている。先日伊豆半島への旅行のとき、沿道のガソリンスタンドの値段を注視していた。この値下がりのとき、SAのガソリンスタンドの値段は最高値より2月に若干下がったがなお高く、SAより高い所はなかったようだ。私の利用しているガソリンスタンドよりリッター7円も高い。この超然たる営業に特別の理由があるのだろうか。理由を聞きたいものだ。
反歌
生産者の写真を掲げネギ・キャベツ並べられおり道の駅には
評判を落とし恥じない高値札サービスエリアのガソリンスタンド
競わせてサービス向上図るべし税の重きを苦にせぬように
○短歌月記
映画「北の零年」
殿の為汗して振るふ一鍬に拓かれてゆく北の 大地は
殿の為と思ひて耐へし辛抱も廃藩と聞き打ち砕かるる
新しき大地を拓く夢を追ふ沈む心に鞭打ちながら
収穫を目前にして害虫の襲撃を受く呆然たる民
金力に靡きし妻を許さじとしき降る雪中おっとり刀で
裏切りし夫に毅然と対峙して真向かふ妻に応援の仲間
たてがみを風に靡かせ帰りきし徴用を逃れし愛馬の一団
つらくとも生きてる限り報はれん夢見る限りと大女優の顔
(注)「北の零年」は、明治政府の命により暖かい淡路から北海道・静内に移住を余儀なくされた稲田 家の家臣とその家族をモデルと した吉永小百合主演の映画。監督は行定勲。
□ニュウスの窓・・・新聞切り抜き帳
● 2月6日
中小建設業 環境・農業・・・異業種へ 続々参入
● 2月8日
公共事業削減 曲がり角・・・政府目標の達成間近・・・継続か増額か 議論迷走
● 2月12日
全総(全国総合開発計画)の廃止 土建国家に別れを
● 2月20日
国発注の公共工事 JV義務づけ廃止・・コスト削減・談合防止
(平成17年2月号 小暮)
三角窓
△防災の心構え
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新潟県中越地震に続くスマトラ沖地震で「災」の年はようやく終わり,年は改まったが、災害に対する恐怖は増すばかりである。
阪神大震災10周年ということで、震災に対する対策が改めて検討されてもいる。ささやかながら、個人としてもこの辺ではっきりした防災対策を立て実行しなければとの気持ちにかきたてられる。
長岡に住む友人に震災の数日後見舞いがてら様子を聞いてみた。彼はまだ震災直後のショックから立ち直らないまま、家具が飛んできたよと言う。外に出たが立っていられなかったとも。そして電気・ガス・水道が使用できず4日目にようやく濁った水が出始めたとのこと。
関東大震災から82年、60年周期と言われて注意を喚起されて久しいが、迫り来る震災は確実だ。と言って防ぐ手段はない。せめて現実となったときに慌てない準備をと言う事だろう。
周辺の友人にも防災対策の心構えを聞いてみた。じたばたしてもしょうがないと言いつつも、何かはやっている。リュックに防災用品を入れて枕元に常に置いておくという殊勝の者もいた。しかし水だけは持ち歩いてるとか風呂はいつも水を一杯にしているという程度の返事が多かった。私と同じ様に何もやっていないという者が多かったようにも思う。
水対策とて実行するとなれば大変である。毎日のことであれば、維持・管理が必要不可欠。やり始めて知る防災対策の継続的実行の難しさである。万が一に備えての行動計画は糠に釘を打つような気がして乗り気になるのは大変だが、継続的にできる何かを探し実行したい。いややらなければならないのだ。
反歌
水一本常に持たんの意気込みも三日坊主となるは淋しき
余りにも強敵過ぎる震災に備えもできずお守り求む
底深き心に残る震災の傷痕多し十年を経て
○短歌月記
雪の函館
歳三の生き様ドラマに涙して慕ひきたりし雪の函館
歳三の声響きける五稜郭さらさら雪を蹴飛ばし歩く
若きらと歩く雪道千鳥足急くも忽ち離されて行く
雪止みて函館山に後光射す元日の街声なく沈む
舞獅子に頭を噛むでもらはんとはしゃぐ幼の列にならびぬ
ふるまひ酒に顔を赤らめ初詣青空に舞ふ風花冷たし
餌欲りて窓辺にかもめかすめ舞ふ給餌はならぬと店主の戒め
海沿ひに建てるホテルの両翼にきらめく灯の海凍て付く夜空
□ニュースの窓−新聞切り抜き帳
● 1月20日
地方建設業 農業に活路ー農協と強力・遊休地再生・農作業も請負
● 1月14日
中小建設業の改革後押し(国土交通省・厚生労働省)ー雇用流動化や新分野進出
(平成17年1月号 小暮)
過去のコラム
■2004年 ■2003年 ■2002年 ■2001年 ■2000年 ■1999年